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2016年6月4日土曜日

男の子、生きてて良かった

男の子が無事に保護された。
ほんとよかった。

上の子が小さい時、一時期ではあるけど躾と体罰を混同して手を上げたことがあった。
お仕置きとしての体罰を正当化していた。

すごく後悔している。
なので下の子には一度も手を上げたことはない。

体罰からは何も生まれない。
体の痛みからはプラスの感情は生まれない。

とにかく、生きてて良かった。
この件に関しての『ファザーリングジャパン』安藤哲也代表理事の投稿をシェア。

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この件について、某新聞社からコメントを求められた。「バカな父親だ」と一喝するのは簡単だが、小3男子のいる同じ父親、父親支援のFJとしては、以下のように応えた。

「無事見つかってよかった。たぶん父親は虐待ではなく、お仕置きのつもりで押入れに入れるのと同じような感覚だったのでは?でも今回は山中という状況で行方不明になり騒ぎになった。

今回の父親がどうかは分からないが、威厳を保つために過度な叱り方をする父親は多いし、実家の父親から厳しく育てられた男性は、自分が父親になると息子に同じようなことをしてしまう傾向があると思う。躾という名の体罰だ。これはどの家でも起きる可能性はある。

育児でカッとなる場面はいろいろあるが、そんな時こそ子どもの特性を考え、自分が小さい頃を思い出し、また夫婦で話し合い、躾の限度を図ることが必要だ。躾は暴力ではなく言葉でも可能だ。暴力は必ずエスカレートする。だから暴力を使わない努力と理性が必要だ。そのためには、父親自身も日頃からストレスを溜めない働き方や暮らし方が大事だ。

また日本では親から子への懲戒権が民法で認められていることもあり、それが未だ体罰を正当化し、虐待を生みやすくする構造がある。

今回の一件を期に、このお父さんは子どもへの接し方を考え直すだろうし、世の父親たちも自分だったら同じ局面でどうするかを考え、日頃の育児の仕方を見つめ直して欲しい。社会全体ではただこの親を責めるだけでなく、子どもを第一に考えて、こうした事が起きる環境やメカニズムの検証と対策、また懲戒権の有意性を含めた議論になることを望む」