昨日の夜、NHK『プロフェッショナル〔仕事の流儀〕』の『イチロー・スペシャル』が放送された。
通常毎週火曜日の22時から放送されているのだが、正月ということで拡大版、さらにイチローというプロフェッショナルのなかのプロフェッショナルを迎えてのスペシャルだ。
個人的には“野球<サッカー”なのだがメジャーリーグに関して言えば、イチローと松井秀樹は人間的に好きだし、生き方も好きだ。
彼らはゴールを見つけるために自分の哲学を持ち、貫き通しているように思える。
サッカーでは中田秀寿も似たタイプだろう。
彼の場合はサッカー以外にもゴールがあるんじゃないかと思い、その枠を越えてしまったタイプだと思うが・・・いや、また戻るかもしれないが。
話をイチローに戻そう。
イチローには型がある。
流儀とも言うだろうか。
試合前の準備、練習メニュー、試合中の身体の動かし方に至るまで、厳密に同じであることにこだわっている。
決められたイベントを順序よくこなしていくことで、次第にスイッチが入っていくのだ。
僕はテニスをやっていたのでなんとなくだが
わかる。
テニスの試合でサーブの前にボールを地面に何回か着くのを見たことがないだろうか。
あれも一つの儀式的なものだ。
自分のリズムを作る作用もある。
おそらくイチローのそれもこれと同様のことだと思う。
以下、プロフェッショナルのHPから引用する。
鳥肌が立つほど鋭く響く言葉がイチローらしい。
イチローになる
メジャーリーガー・イチローは、二つの人格を持つと言って過言でない程に、オンとオフをはっきりと切り替える。
家族や友人に囲まれた普段の「鈴木一朗」は、笑い声を絶やさない気さくな青年だ。
だがユニフォームを着た「イチロー」は、全身に緊張感が漂い、容易に他人を寄せ付けない。
シーズン中、イチローは試合前の準備、練習メニュー、試合中の身体の動かし方に至るまで、厳密に同じであることにこだわる。
決められた所作をこなしていくことで、次第にスイッチが入っていくのだ。そしてバッターボックスに立った時、イチローの集中力は極限まで研ぎ澄まされる。
過去のイチローを捨てる
首位打者2回、7年連続200本安打、シーズン262安打のメジャーリーグ記録樹立・・・。
数々の輝かしい記録はイチローをイチローたらしめてきた一つの流儀から生まれた。
「過去の自分のバッティングを振り返ると、よくあれで打てたなって、今もそう思うんです。これは終わりがないんですよ」。
まだ見ぬ理想のバッティングを求めて、イチローは毎年新しいバッティングに挑み続けている。
決して現状に満足しない。
過去の栄光に固執せず、前を見続ける。
イチローが貫き通してきた信念だ。
重圧と向き合う覚悟
イチローは一つの苦悩を抱えていた。
大事な場面で重圧に負け、思うような結果を残すことができない。
07年シーズン、イチローはそんな自分の弱さを克服しようとしていた。
200本安打への挑戦、そして激しい首位打者争い。
イチローはのしかかる重圧から目を背けず、バッターボックスに立ち続けた。
なぜあえて苦しい道を行こうとするのか。
その問いに、イチローはこう答えた。
「自分はすべてを野球から学んだ。だから全身全霊の自分で、野球に向き合いたい」。
イチローのプロフェッショナルとは
『ファンを圧倒し、選手を圧倒し、圧倒的な結果を残す、ということです。』
再放送があると思うので、ぜひチェックしてほしいと思う。
http://www.nhk.or.jp/professional/index3.html