祝詩
春夏秋冬と変わりゆく四季。
さわやかな日差しを浴びて、長い間、一緒に教室で学んだ友達やお世話になった先生との別れに刹那さを感じながらも新しい出会いに心が躍る春。
まぶしい日差しを浴びて、気持ちが開放的になり、「自分は何でもできる」、そう心が高ぶる夏。
おだやかな日差しを浴びて、年度の折り返しに成長が形となって表れ、心が実る秋。
きびしい日差しを浴びて、春を待ちながら、次のステップへの準備に心が引き締まる冬。
晴れの日もあれば曇りの日もある。
雨の日や雪の日も。
暑い日や寒い日も。
乾いている日もあれば湿っている日もある。
まるで、私たちの心の中を写している鏡のようで、人生にも季節や天候があるように感じます。
今日のみなさんの心の中は青く晴れわたり、太陽が煌めき、清々しい風が吹いていることと思います。
義務教育の九年間を修了し、この中学校を巣立つ卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。
そして、保護者のみなさまには重ねてお祝いを申し上げます。
一五年間、本当にお疲れさまでした。
親の身としては、「卒業おめでとう」というよりは、「卒業ありがとう」という気持ちが強いかもしれません。
初めての制服に身を包み、まるで制服が歩いているかのようだった入学式。
あれから三年、袖や裾は短くなり、心も体もたくましくなりました。
三年間の自信と経験が今日の堂々とした顔に表れています。
さきほど卒業証書を受け取った全員が「友だち」というみなさんの大きな宝物です。
理由がなくても会えるのが友達です。
理由がないと会わないのが知り合いです。
理由を作ってでも会いたくなるのが好きな人です。
人を好きになるということは、胸が騒ぎ、高鳴るような楽しいことばかりではなく、胸が締め付けられるような苦しみや葛藤があります。その経験が、みなさんを人間として大きく成長させてくれるはずです。
みんな、恋い焦がれるような熱い恋をしようぜ!
おわりに、校長先生をはじめ諸先生方、今日まで、心通う温かなご指導に対し、心より感謝申し上げます。
また、ご臨席の皆様の益々のご健勝とご発展をご祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
本日は、誠におめでとう ございます。
平成二八年三月十一日
碇ヶ関中学校PTA会長 齊藤 望
<あしあと>
平成25年度碇ヶ関小学校卒業証書授与式 PTA会長 祝辞
平成24年度 碇ヶ関小学校卒業証書授与式 PTA会長 祝辞