目を背けていた。
触れないようにしていた。
自分自身の整理ができた。
地震のことを書きたい。
熊本をはじめ九州の被災された方々、心からお見舞い申し上げます。
そして、被害がこれ以上拡大しないように、一刻も早く災害が収束することを願っています。
東日本大震災では幸いにも2日間の停電の被害だけで済んだ。
翌年、NPO活動(復興支援)の一環でたくさんのおもちゃをもって宮古市と山田町を訪れた。
目に入り込んでくる景色を前に声が出なかった。
声が出る前に涙があふれた。
自治体職員と話す機会があった。
風化させてはいけないことはわかる。
あまり思い出したくない思い出。
その時の自治体職員の言葉が自分と地震との距離を遠ざけていた。
その方の言葉を引用したい。
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災害があった時に公務員の質が問われる。
一番頼りにされる反面、非難も多い。
公務員(奉仕者)として
責任を果たさなければいけない思い
家族に対して十分に手を差し伸べてやれない
悔しい思いと葛藤
住民の行き場のない
怒りや悲しみから寄せられる罵声
支援の受け入れのために
通常業務ができないことからくる焦り
震災から数ヶ月過ぎても
何をするにもマイナス思考で
これ以上何を頑張ればいいのか
自分も被災者なんだけど・・・
いっそあの時死んでいれば
こんなにつらい思いをしなくてもすんだのに
一年経った今
住民の方々からの
感謝やねぎらいの言葉を
素直に受け入れることができるようになった
少しずつ
非日常の生活から
日常の生活に戻ってきている
『生きていて本当に良かった』
この気持ちを持つことができるまで
1年の時間がかかった
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微力だけど無力ではない。
今できることは募金や伝えることくらい。
がんばろう九州。
想いは空間を超える。