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2014年5月13日火曜日

『共感のマネジメント』


『共感のマネジメント』 松本修一 著

新・共感のマネジメント [ボランティア・テキストシリーズ(21)]
松本修一
大阪ボランティア協会
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NPOにとっての経営とは「その組織が掲げる使命を達成するために、継続的に社会にインパクトを与え続ける活動である」といえる。
「継続的に社会にインパクトを与え続ける」ためには、「優れた人材」を常勤職員として雇用することが不可欠であり、そのためには「資金」が必要ですが、多くのNPOは腰を据えてこの資金獲得に取り組んでいるとは思えない。

マネジメントと管理は違う
「マネジメント」を英和辞典で引くと「管理」
「管理」を国語辞典(大漢語林)で引くと「取り締まる、つかさどりおさめる」
「マネジメントとは組織て目的達成のために、経営書資源(人・もの・金・情報等)を最大限に活用し、最大の効果を上げるための考え方・手段・方法である。」
「品質管理(QC)」に出てくる「管理」の定義は、「管理とは、仕事が決められたとおりに行われているかチェックして、外れていれば修正処置をして二度と外れないように再発防止を確実にする」
私達が持つ「管理」という言葉からもつ「コントロールされる」というイメージは、この定義からきているように思う。

私なりに定義し直すと「マネジメントとは、組織・集団を上手に運営するための知恵」と言えると思う。

FPO(For Profit Organization)利益目的組織
NPO(Non Profit Organization)非営利組織 → FMO(For Mission Organization)使命追求組織
複数の人達をうまくまとめて目標を達成し、さらに良い人間関係が育まれていくように持っていくのがマネジメント。
マネジメントは「変化に適切に対応すること」とも言える。

ドラッガー『非営利組織の経営』
「非営利組織は、人と社会の変革を目的としている。したがって、まず取り上げなければならないのは、いかなる使命を非営利組織は果たしうるか、いかなる使命を果たしえないのか、その使命をどのように定めるかのかという問題である」

「使命」はNPOの憲法、常に活動の原点として見直し、新しいメンバーにも使命を理解してもらう努力を怠ってはならない。
「使命」はすなわち組織の進むべき方向性を明らかに示すと同時に、判断の尺度でもある。
「使命」は、大概表現が抽象的で大きな概念を表しているので、日常の活動に具体的にブレークダウン(細分化)していくことが必要。

経営学辞典によると「組織とは共通の素式目的を達成するために、2人以上の人間が役割分担するとともに、相互に調整された合理的な人間行動のシステムを言う」となっている。

協力者を集めるためには、自分が何をしようとしているのか、その目的は何なのか、それをすることの意義はどういうことなのか、具体的にどんなことをするのかをはっきり表明して同志を集めることになります。
このことを「目的」と言ったり「理念」とか「使命」や「ビジョン」とかいうわけです。
この「使命」に「共感」を持ち、「私もお手伝いをします」という人々が集まってくれなければ組織は成立しない。
役割分担は仕事を効率的に進めていく上で必要不可欠な要素なのですが、一方で厄介な問題が発生する。
それは「自己保身意識」が発生するということ。これは良い方向に行けば、自分の