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2011年4月8日金曜日

地震再来




3.11の東日本大震災から

1ヶ月を迎えようとした矢先だった


わが家はみんな寝ていた

あの地震以来

子どもたちはビビってしまって

ずっと一緒に寝ている



時計の針は午前0時の

手前だったらしい


その頃

わが家では全員熟睡中


ユラユラではなく

グラグラと揺れた


長い揺れだ


その長さと不安の度合いは

比例して高くなった



子どもたちはグーグー寝ている

起こすべきか

相方と顔を見合わせて

そのタイミングをうかがった


しばらくして

揺れは徐々に弱くなって収まった


子どもたちはグーグー寝ている


揺れが収まると

電気が止まった


また停電だ



どうすることもできなくて

そのまま眠りについて朝を迎えた



どんよりとした朝だった

反射式ストーブの真っ赤な炎が

ユラユラと部屋を照らす



小学校の電話連絡網で

臨時休校の知らせがリレーされた



反射式ストーブでトーストを焼いて

お湯を沸かして珈琲を飲んだ


いつもとは違う朝だけど

いつもと変わらず会社へ向かう


信号も今日は臨時休業らしい

会社までノンストップ

ずいぶん早く会社に着いた

こんな経験は初めて


電気がない中で

電気がなくても

できる仕事をして復旧を待った


午前11時過ぎ

蛍光灯がチカチカっと光った


日常に戻った瞬間だ


ホッとした



地震によって停止した発電所は

再稼働まで10時間はかかるらしい


ちょうどそのくらいでの復旧だった



子どもたちは地震に気づいていない

できることなら

気づかせることなく

日常の状態でいさせたい



そういう意味では

グーグー寝ててよかった



正直

油断していた



気持ちの備えは

しばらく休業なしで過ごしたい