ページ

2009年1月24日土曜日

須々田哲四朗展

平川市文化センターにおいて当市出身の画家「須々田哲四朗展」が開催されました。

昨年、黒石市のふるさと研究会に講師で呼ばれた時に出席していた、白鳳堂(平川市)の藤川恭子から「地元で開催される個展なのでぜひ遊びに来てください」と誘いを受けてたので、家族で行ってきました。
藤川さんは、「平川市には芸術が全然足りない」と言ってたのが強くおらの心に引っ掛かっています。

須々田さんの絵の第一印象は「原色の迫力」でした。

須々田さんのプロフィールと歴史が書いてあるプラカードを見てて、印象に残った言葉は、「音の出る絵を描きたかった」 です。

たしかに、見ていると南米のドラムの音が響いてきそうな感じを受けました。

芸術には疎いんですが、生(なま)っていいですね。

感動しました。


陸奥新報に記事があったので引用します。

故郷で初の個展―平川出身の故須々田さん 色彩豊かな52点

  1960―80年代に20年以上にわたってブラジルに居住し、抽象画を中心に世に作品を送り続けた平川市出身の油彩画家、故・須々田哲四郎さん (1925―2007年)の同市で初めての開催となる個展「須々田哲四郎の世界」(市教委主催)が21日、光城2丁目の市文化センター2階で始まった。入 場無料、会期は25日まで。

 須々田さんは旧平賀町生まれ。若いころに画業を志し、黒石市での個展初開催などを経て、61年にブラジルに渡航した。現地の女性と結婚し精力的制作に励み、妻との死別を契機に82年に帰国。この間に当地の各展で入賞し、70年には、国際造形美術家連盟の会員に推された。
 帰青後は黒石市を拠点に活動を続け、07年12月に82歳で亡くなる直前まで創作意欲を燃やし続けた。
 今回展示したのは、帰国後から描かれたものを中心に52点。赤、黄などのさまざまな原色がはじけ躍動する「オーケストラ」などの抽象画や、最晩年に描か れた「浄仙寺」などの風景画、持ち前の色彩感覚を和のテイストに注いだ「夜そぞろ」といった作品が並ぶ。ほかに、平川市民が所蔵していた貴重な初期作 「魚」。
 生前の須々田さんと10数年来の交流があった白鳳堂(平川市)の藤川恭子さんは「ブラジルでは須々田さんの抽象画は、東洋的な色使いが評価されていたよ うだ。風景画にも抽象画で培った感性が生かされている」と解説し「生まれ故郷での個展の開催に、本人も喜んでいるのでは」と語った。